第2話

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 やかんにお湯を沸かし、急いで薔薇の高級カップに、紅茶とお湯を注ぐ。お盆にケーキと紅茶を乗せ、廊下を二メートルほど行くとリビングが見える。 「お待たせしました、お母様。お食事をこれからお作りして、お父様のお着替えしますね」 「頼むわね。流石、お肉が体にそれだけついてるだけあって、朋子さんの作る食事は美味しいわ」 「はい、ありがとうございます。では失礼します」 キッチンに急いで戻る。あの姑には、いつも嫌味を言われる。料理にはお返しをこめて、少し塩分高めに料理を作る。 お年寄りが好きな肉じゃがと、焼き魚、シジミの味噌汁、お刺身なんかを用意した。 時間が短縮できる料理を準備しないと、義三の面倒は時間が掛かる。まぁ、私自身のせいでもあるが。
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