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その間が延々続くかと思っていたその時、
また腕を掴まれ……今度は目の前に引っ張り出された。
月詠「ぁ……っ…!」
強い力……
何故……?
今日の架徳は様子が違う……?
架徳「言えないのか?」
真っ直ぐ見つめる架徳の瞳に
月詠はもうどうすることも出来なかった。
言いたいたった一言が言えない自分……
苦し紛れに口から出た言葉はTPOを全く考えていない馬鹿みたいなものだった。
月詠「ト……トリック オア トリート…!!」
架徳「……は?」
月詠「だから……っ! トリック オア トリートだってば!!///
お菓子をくれなきゃってやつだよ……っ///」
架徳「……知ってるよ。菓子やる代わりにイタズラしていいってことだろ?」
月詠「違…っ……!/// 何勝手にルール変えてんだっ!!
くれないなら俺がアンタにイタズラするってことだろっ!///」
架徳「ふーん……で、どんなイタズラされんの俺」
月詠「ぇ……急に言われてもそんな…っ…///」
架徳「急に言い始めたのはお前だろ。
出来ねぇなら何でんなこと言ったんだよ。
……そんなんじゃあお前にはペナルティーが必要だな」
月詠「ぅ……例えばどんなだよ……」
架徳「やっぱ俺にイタズラされるとか?」
月詠「な、何する気だよっ!!
なんか叩くとか痛いのは嫌だからなっ!!」
架徳「……じゃあキスとか? 痛くねぇだろ」
月詠「キ…ス…?///
………俺としたいのか………?」
架徳「お前へのイタズラならこれがいいかなって」
月詠「……あ……そ……イタズラ……ね……
……いいよ、やれよ。それくらいで済むなら安いもんだっ!」
架徳「いい覚悟だ(笑」
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