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恐る恐る顔を上げて見れば…
そこにはもの凄く満足げな市村
新月は何がなんだか……
「そーか、そーかっ
十二かぁ~」
グリグリと新月の頭を撫でる
…な、なに!?
「俺は十四だ
俺のほうが上だなっ!
兄貴だと思ってくれてかまわないぞ?」
ご満悦な市村
……兄貴…
そう呼ぶには些か背が低い気がする
並べば余り変わりがない
だが、新月はとりあえず『はい』と頷いた
「いやぁ~、俺より下が居るのかぁ
よかった、よかった」
何が『よかった』のかさっぱり分からない
だが、市村の口振りからすると自分はどうやら一番の年下らしい…
しかし新月にとってはそんな事はどうでもよかった
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