第9話

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 バンッ 「新月っ!収めろ!!」 突如、開け放たれた障子から新八が現れた その表情は焦りに満ちて―… 「……え…」 呆気に取られる新月を他所に 「何やってんだよっ 俺が分かるか?此処がどこだか分かるか!?」 新八が軽く頬を叩く 「え、ぁう…あの……な、永倉くみ、ちょ」  ガシィッ 「っはー!!よかったぁ」 「………え、と?この、状況…は?」 新月は新八に抱きしめられていた それもギュウギュウに… 訳が分からず問うてみれば、自分は気絶してから半日も目を覚まさなかったのだという 言われてみれば、もうすっかり日は落ちていた 「…………あぁっ!!ゆ、夕餉の準備っ…ぅ、あ……」 思い出したように叫び、起き上ろうとすればめまいに襲われる 「馬鹿野郎、急に立つんじゃねぇよ それに大丈夫だ、鉄と源さんがやってくれてる 今日はもう大人しくしとけ」 呆れられ、額を叩かれた
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