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バンッ
「新月っ!収めろ!!」
突如、開け放たれた障子から新八が現れた
その表情は焦りに満ちて―…
「……え…」
呆気に取られる新月を他所に
「何やってんだよっ
俺が分かるか?此処がどこだか分かるか!?」
新八が軽く頬を叩く
「え、ぁう…あの……な、永倉くみ、ちょ」
ガシィッ
「っはー!!よかったぁ」
「………え、と?この、状況…は?」
新月は新八に抱きしめられていた
それもギュウギュウに…
訳が分からず問うてみれば、自分は気絶してから半日も目を覚まさなかったのだという
言われてみれば、もうすっかり日は落ちていた
「…………あぁっ!!ゆ、夕餉の準備っ…ぅ、あ……」
思い出したように叫び、起き上ろうとすればめまいに襲われる
「馬鹿野郎、急に立つんじゃねぇよ
それに大丈夫だ、鉄と源さんがやってくれてる
今日はもう大人しくしとけ」
呆れられ、額を叩かれた
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