第2話

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とたとた、と二人並んで廊下を歩いて居れば背後から声をかけられた 「お?お前ら確か……」 えっと、えっとこの人たちは…… 「永倉組長、原田組長、藤堂組長! この度土方副長付きの小姓になりました、市村鉄之助です!」 市村がバッ!と頭を下げた それを見た新月も慌ててお辞儀する 「あ、えと…同じく土方副長付きの小姓、田中新月…デス……」 ペコリ 「「「………」」」 反応がないことを疑問に思い、チラリと見れば 「………え?」 組長三人は目をキラキラさせ、此方を見ているではないか 「あ、あの……?」 何か失礼でもしたかと、おず…と、声を出せば 「ぅおぉぉおぉッッ!?何だ、お前!!」 「ちょ、ちょぉ~っとコッチ来いよ!!」 「あ、あのさ、あのさ!! 団子とか食う!?」 ビクッ 「え、や、あ…あの……」 ジリジリと新月に詰め寄る幹部三人 僅かな恐怖を覚え後退りをする
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