1825人が本棚に入れています
本棚に追加
されるがまま、揉みくちゃにされていれば新月の待ち望んだ救世主が舞い降りる
「………いい加減にしろ
其奴が困っているではないか」
「さっ……斎藤さん~………」
うりゅ…と涙目で斎藤に手を伸ばす
「コイツらがすまない
悪気があった訳ではないのだ…」
しがみつく新月を『ヨシヨシ』する
「ぅう~……」
「お前も男ならメソメソするな
此処の隊士になるのだろ?」
僅か十二の新月
いきなり男に囲まれて戸惑わない筈がない
だが、斎藤は甘やかすつもりもなく
「嫌な事は例え幹部であろうとハッキリ言え、いいな」
「は、い……
申し訳ありません…」
シュン、とする
そんな態度がさらに加虐心を擽るとも知らずに…
最初のコメントを投稿しよう!