第2話

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されるがまま、揉みくちゃにされていれば新月の待ち望んだ救世主が舞い降りる 「………いい加減にしろ 其奴が困っているではないか」 「さっ……斎藤さん~………」 うりゅ…と涙目で斎藤に手を伸ばす 「コイツらがすまない 悪気があった訳ではないのだ…」 しがみつく新月を『ヨシヨシ』する 「ぅう~……」 「お前も男ならメソメソするな 此処の隊士になるのだろ?」 僅か十二の新月 いきなり男に囲まれて戸惑わない筈がない だが、斎藤は甘やかすつもりもなく 「嫌な事は例え幹部であろうとハッキリ言え、いいな」 「は、い…… 申し訳ありません…」 シュン、とする そんな態度がさらに加虐心を擽るとも知らずに…
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