1825人が本棚に入れています
本棚に追加
二人のやり取りを眺める永倉、原田、藤堂…と市村
どこか親子に見えなくもない
「ところで新月、こんなところで何をしているのだ?
副長に呼ばれてたのではないのか」
「あっ!そ、そうなんです
実は副長付きの小姓になったのですが……
呼ぶまで井上組長の手伝いを、と言われまして
その井上組長の居場所を……」
「あぁ…源さんならば食事の用意をしていたぞ」
「そうですか!!
ありがとうございます!」
新月は斎藤に頭を下げ、市村に向いた
「市村さんっ!井上組長のいば、しょ……
あ、あの……?」
鬼の形相の市村
馬鹿みたいに口を開けている組長三人……
新月は何が何だか分からない
「市村さん?」
「聞こえてる!」
声をかければハッとして
幹部に一礼し、踵を返し台所へ向かう
新月も一礼して市村を追いかけた
最初のコメントを投稿しよう!