第2話

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二人のやり取りを眺める永倉、原田、藤堂…と市村 どこか親子に見えなくもない 「ところで新月、こんなところで何をしているのだ? 副長に呼ばれてたのではないのか」 「あっ!そ、そうなんです 実は副長付きの小姓になったのですが…… 呼ぶまで井上組長の手伝いを、と言われまして その井上組長の居場所を……」 「あぁ…源さんならば食事の用意をしていたぞ」 「そうですか!! ありがとうございます!」 新月は斎藤に頭を下げ、市村に向いた 「市村さんっ!井上組長のいば、しょ…… あ、あの……?」 鬼の形相の市村 馬鹿みたいに口を開けている組長三人…… 新月は何が何だか分からない 「市村さん?」 「聞こえてる!」 声をかければハッとして 幹部に一礼し、踵を返し台所へ向かう 新月も一礼して市村を追いかけた
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