1824人が本棚に入れています
本棚に追加
/233ページ
ん?
とそちらに顔を向けば
「………」
じっと見つめられる
「あ、の…?」
先程の喜びは何処へやら
途端に不安になった
「…おい、お前……」
相手が口を開いた時
「では、此処に残った諸君
まずは合格おめでとう」
立ち上がった大柄な体格の男が喋りだした
と、同時に横の男も口を閉ざし前を向く
些か気になるが、新月も同じように前を向いた
「厳しい入隊試験を突破した皆には期待している
これからは市中の治安を守り、将軍さまの為に尽くしてくれ
けして、私利私欲に走らぬように
俺は、此処『新選組』の局長をしている
『近藤 勇』だ
こっちに居るのが副長の…」
「新選組副長、土方歳三だ
いいか、此処に入ったが最後
抜け出すことは許さねぇ
脱走なんて腰抜けは切腹だ
あとで詳しく隊規を説明する」
最初のコメントを投稿しよう!