1823人が本棚に入れています
本棚に追加
/233ページ
「まぁ、とりあえずてめぇらは俺の小姓だ
話は以上、俺が呼ばねぇ時は源さんの手伝いでもしてろ」
そう言って部屋から追い出された
「「………」」
廊下に呆然と立ち尽くす二人
これから共に小姓をするのだ
まずは自己紹介、と新月が口を開いた
「あ、あの…『田中新月』と申します
宜しくお願いします…」
ペコリ、と頭を下げた
「……市村鉄之助
おい、お前」
市村、と名乗るとギロリ…新月を睨んだ
新月はビクリ、と身体を強ばらせる
なんだろう…
「お前……歳はいくつだ」
「…え?」
身構えていたのに聞かれたことは『歳』
少し拍子抜けしていれば
「だから、歳っ!!いくつなんだよっ!?」
「えっ、は、はいっ!!えと、じゅ…十二、です」
怒鳴られ、びっくりしながらも答えた
最初のコメントを投稿しよう!