第1話

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「まぁ、とりあえずてめぇらは俺の小姓だ 話は以上、俺が呼ばねぇ時は源さんの手伝いでもしてろ」 そう言って部屋から追い出された 「「………」」 廊下に呆然と立ち尽くす二人 これから共に小姓をするのだ まずは自己紹介、と新月が口を開いた 「あ、あの…『田中新月』と申します 宜しくお願いします…」 ペコリ、と頭を下げた 「……市村鉄之助 おい、お前」 市村、と名乗るとギロリ…新月を睨んだ 新月はビクリ、と身体を強ばらせる なんだろう… 「お前……歳はいくつだ」 「…え?」 身構えていたのに聞かれたことは『歳』 少し拍子抜けしていれば 「だから、歳っ!!いくつなんだよっ!?」 「えっ、は、はいっ!!えと、じゅ…十二、です」 怒鳴られ、びっくりしながらも答えた
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