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ブブブブブ…
ジャケットのポケットの中で携帯が踊るように震えはじめた。
ドキン…
携帯が鳴ってる!
立ち止まり急いでポケットから携帯を取り出して見る。
「…なんだ…メールか…」
いつも私の勝手な期待は裏切られるんだ。
言い訳するなら朝までだって聞くのに…
だってつながっていられるから…
なのに…なのに…
―from颯大―
ごめん
たった一言。
それだけ…
どうして…!!
急に強い北風がビュッと吹きつける。
涙で濡れたヒリヒリする頬を新しい涙が伝う…
私は頬をそっと拭い夜道を歩き続けていった。
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