第2章

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ブブブブブ… ジャケットのポケットの中で携帯が踊るように震えはじめた。 ドキン… 携帯が鳴ってる! 立ち止まり急いでポケットから携帯を取り出して見る。 「…なんだ…メールか…」 いつも私の勝手な期待は裏切られるんだ。 言い訳するなら朝までだって聞くのに… だってつながっていられるから… なのに…なのに… ―from颯大― ごめん たった一言。 それだけ… どうして…!! 急に強い北風がビュッと吹きつける。 涙で濡れたヒリヒリする頬を新しい涙が伝う… 私は頬をそっと拭い夜道を歩き続けていった。
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