第3章

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結局、その夜俺はスマホを握りしめたまま、いつの間にか寝てしまっていた。 翌日もやはり頭の中に愛菜ちゃんの顔が浮かんでは消えていき、また浮かんでくる。 「…だめだ…」 …中学生の初恋じゃあるまいし… 1日中気になるのなら、男らしく潔く散るのも ありだろ! 俺はスマホを握りしめ一気に文章を打ち込みメール送信のボタンを押した。 ―to愛菜ちゃん― 明日会える? 5分も待たずに返信がくる。 ―from愛菜― こんばんわ。 大丈夫だよ。 場所はどこにいけばいいかな? 「やった!」 返信を見て俺は部屋で1人ガッツポーズをしていた。
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