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「…颯大…」
新幹線はあっという間に颯大を連れ去ってしまった。
小さくなった新幹線が線路のカーブを曲がりしだいに見えなくなっていく。
「…」
ホームに1人残された私の視界ににチラチラと白いものが写り込んできた。
見上げると灰色の空から雪が舞い降りてきていた。
「あ…雪…」
まるで私をなぐさめるかのようにそれはユラユラと舞い降りてきていた。
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