第1話

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「愛菜!帰りにスタバよってこ?」 美鈴はいつも塾帰りにお茶に誘ってくれる。 でも… 「ごめん、今日は帰るね。」 今日はそんな気分じゃないの… 美鈴と別れて塾を後にしてトボトボ歩く… 塾のある駅前から家まではバスで20分くらい。 帰り道は暗くて寒い… 今日みたいに不安な日は特に… コートの襟をきつく合わせて夜風を避けるように家路を急いだ。 「…颯大のバカ… なんで私に話してくれないのよ… くだらないギャグをいうくらいなら大切なこと話せばいいのに…!」 自然に恨み言が心に浮かんでは消えていく…
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