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朝まで、というのは事実では無いけれどセンセイは日付が変わるまで私を抱き続けた。夜中も目が覚めれば私に触れ、明け方も私に重なる。顔以外は全身痣だらけでスカートもはけそうになかった。 「1週間、貞操を守りなさい。いいですね」 早朝、センセイは支度を整えると部屋を出る。 「真梨夏さん、返事は」 「……はい」 センセイは少し微笑んだ気がした。何故センセイが外泊出来たかは分からない。狸が実家に帰省中だとかセンセイが出張と嘘をついたとか。どんな理由にせよ危険を冒したことに変わりは無い。1週間会えないのは辛いが、寂しいとは思わなかった。毎晩、毎晩、部屋で待ち焦がれていたのに。
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