第3話

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 パソコンの電源を入れ、立ち上がるのを待ちながら、素早くカレーを口にかきこむ。次の日のカレーは美味しいと、よく言われているのに味じわえない。 それくらい待ち遠しいゲーム。 夫は遅く帰ってきても、無反応。お帰りの言葉すらない。せめて、『いつもありがとう』の一言さえあったのなら、また少し関係が変わったかも知れないのに。 今は仲間達との挨拶の方が、寂しい私にとって感謝で一杯だ。 マジカルハンターを立ち上げ、サーバー3をクリックする。様々なルーム名がずらっと表示される。仲間がいる、マリオネットの部屋を探し、クリックした。 ヨーロッパの町並みが画面に現れ、そこには可愛いキャラクター達6人が、会話というチャットをしている。 ギルドのメンバーは私を含め、7名で成り立っている。今日は全員揃っているようだ。
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