顔が見えない仲間

第3話

　ゲームの流れはいつも仲間同士の気分で決める。強い敵を探し、ひっきりなしに戦いばかりの日もあれば、チャットのみの日。武器を強く出来る素材を目指して旅をする時もある。今日の目的はなんだろう。

ドラゴン「そういえばさ、全員揃わない時ってあるじゃん？　でも仲間にこれは伝えときたいってことがあると思うんだ。

そんな時の為に掲示板を作っておいた。http：○○○○○.jp。ここ、全員お気に入りに登録しておいて！　情報とかあったら書き込んでな！」

イチゴ「おお！　さすがドラゴン！　素敵」

ドラゴン「オウ！　任せとけって！　便利だろ？　イチゴラブ」

この二人は現実世界で出会い、ダブル不倫をしている。会話が合うので、気軽な気持ちで会う約束をしたそうだ。

一発で惹かれあい、その一日が非常に短く感じ、話足りず、次の日も自然と会う約束を取り付けたらしい。

それは不思議な出会いで、体に電流が走り、リアルなのに仲間と感じたそうだ。それからズルズルと関係が続き、メンバー全員が黙認している。