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「止めてくださいよ。照れるじゃないですか……あっ、山葵擦りますね! これ物凄く美味しいから、沢山食べて!」
秋人が山葵を手に取り、お皿に擦っている。真剣に山葵を見ているその眼が、また愛しい。
「はい、どうぞ。醤油は、ちょこっとで良いと思うよ」
鮪を箸で摘み、山葵を載せる。醤油に軽く漬け、口に放りこんだ。ぷりっとした歯ごたえが口に広がる。
「ありがとう……んっ! 美味しい! いくらでもいけちゃうね!」
「でしょでしょ! お酒も進んじゃうね。弱い俺がもう2杯目いったよ! 朋子さんも飲んでよね!」
「私はお酒が強いから、大丈夫だよ~」
ああ、駄目。元気も好きだけどお持ち帰りしたい。
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