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「ねぇ、秋人って呼んでいい? これも食べて! はい、あ~んっ」
「勿論良いですよ。恥ずかしい……」
恥ずかしいと言いながらも、秋人は口を開き、ロールキャベツを頬張る。まるで小動物を飼っているようだ。
クール系だから、フェレットかな? 自分でそんな事を想像し、また笑ってしまう。
隣の男は、どうやって口説いてるんだろう? それも気になってしょうがない。
箸はロールキャベツに狙いを定め、料理を見つめている振りをし、隣の男をチラッと見た。男は時計を気にしている。そうか……終電をなくす戦法か。なるほどね。
あっ! さっきの卸し金と山葵を鞄に入れた。なんて下品な男。あんなのを頼りにしては、やっぱり駄目ね。一緒にいる女も馬鹿っぽそう。お似合いだわ。
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