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「まだって?」
「私は秋人が良ければ……と思ってるのよ。元気のことは気にしなくていいのよ? 手に入らないと思っていたモノが、意外と簡単に届いたりするものなのよ」
「へっ?」
「まぁいいから飲んで飲んで! 今日は楽しみましょう」
「ああ……」
秋人が金色に輝く飲み物を口に運ぶ。その唇をそっと見つめ、反応を窺う。
「にが! なんかさっきより強くなってない? やばいよぉ俺……お酒よわぁいのにぃ」
「全然平気じゃ~ん! そうそう私ね、あの素材が手に入らなくって……薔薇の帷子。あれどこにあるの?」
「あれねぇ。簡単だ~よぉ。ルエフェのぉ、城の地下室にいるぅ……人魚みたいなぁ、ノルという名前のモンスターがいて……ね、そいつが持ってるぅ」
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