第4話

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「ほらぁ飲んだよ? うぅ、なんだか気持ち悪いよ……」 「ああ、もぉ! ちょっと待って! お会計済ませてくるから」 「ごめんね。後で返す……」 私は名残り惜しく、あつあつの石焼御飯残り半分を諦め、レシートを握りレジに向かった。 介抱するにはやっぱり宿に直行よね? 「ありがとうございました!」 「ご馳走様!」 お会計を済ませ、秋人の元へ戻る。テーブルに顔を伏せ寝ていた。冷たいおしぼりをゆっくりと顔にあて、ダウンしている秋人を起こした。 「ほら、お会計済ませたから、ゆっくり出来る所へ行こう。そこなら吐いても大丈夫だから」 「うう、分かった。すぐ行こう。気持ち悪い」
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