第4話

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 メールボタンを押すと秋人からだった。お互い顔も知らないので、頼みの綱はメールや電話しかない。 ――朋子さん、着いてますよ! 俺は白いワイシャツに黒いジーパンだよ。シルバーのコインのネックレスをしてる。180センチで高めの身長だから、すぐに分かるハズ……朋子さんから話しかけてきてよ。それか特徴教えて。 辺りを見回した。池ふくろう前は狭いスペース。直ぐに該当者を見つけた。 ……驚いた。 縁無しの透明の眼鏡の置くには、切れ長の眼が。白い肌、薄い唇……細い眉、爽やかなツンツンとした黒髪。 まるで生徒会長のようなクールな顔付きだった。元気もいいけど、捨てがたい! 特徴を返信するまでもなく、私から声を掛けることにした。ドキドキやワクワク感が抑えられない。即、イケメンに話し掛けたかった。
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