第4話

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 店内は水色の照明がほんのり浮かび上がり、暗がりの水槽みたいだった。 サラリーマンやOL、恋人達が多く、まるで黒い金魚のように見えた。 「お二人様ですか? こちらへどうぞ」 通されたのはカウンターだった。カウンター席はテーブル席より密着度が上がり、恋人達にとっては嬉しい席でもある。 「カウンターかぁ、狭くてごめんね?」 「全然気にしないよ! 座りましょう」 辺りを見回すと、カウンターは恋人達で埋まっていた。 「あれなにかな、変わっているね」 隣に座っている、恋人達の料理に目線を投げた。
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