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店内は水色の照明がほんのり浮かび上がり、暗がりの水槽みたいだった。
サラリーマンやOL、恋人達が多く、まるで黒い金魚のように見えた。
「お二人様ですか? こちらへどうぞ」
通されたのはカウンターだった。カウンター席はテーブル席より密着度が上がり、恋人達にとっては嬉しい席でもある。
「カウンターかぁ、狭くてごめんね?」
「全然気にしないよ! 座りましょう」
辺りを見回すと、カウンターは恋人達で埋まっていた。
「あれなにかな、変わっているね」
隣に座っている、恋人達の料理に目線を投げた。
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