第4話

7/29
前へ
/29ページ
次へ
「ああ、あれね。ここのお店、お刺身が一番美味しいんだけど、山葵の茎付で卸し金で擦るのが特徴なんだ。ピリッと辛いんだけど、甘みもあって絶妙なんだよ」 「へぇ! 食べてみたい! あれ、頼みましょう。お酒はなに飲む? 折角だから強めのお酒でいきましょうよ?」 「朋子さんは、いつもなにを飲むの?」 「私はハイボールが大好きだよ!」 「じゃあ、俺も合わせるよ」 「ご注文は、お決まりですか?」 ガタイの良い、黒髪をタオルで包んだ店員がおしぼりとお皿、割り箸を運んできた。 「ハイボール二つと、お刺身の盛り合わせ……あとはどうする? 適当に頼んでいい?」
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

40人が本棚に入れています
本棚に追加