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翌朝、私は空港まで出向き、センセイを見送った。 「帰国したら伺います。それまでおとなしくなさい」 搭乗口の前でキスをする。恋人みたいだった。誰も不倫カップルだとは思わないだろう。僅か数日の別れを惜しむ。 「センセイ、クリスマスプレゼント」 「何ですか」 「香水。センセイの香水が欲しい」 「分かりました。買ってきましょう」 「嫌。今すぐ」 「全く」 センセイは苦笑いをして鞄から丸く平たいアルミを出した。直径は3センチ位。使いかけだと私に差し出した。私はそれを受け取り、もう一度キスをしてから先生を送り出した。
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