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携帯の着信音で目が覚める。カーテンの隙間から明かりが零れていた。朝。 「コンビニに着いたんだが」 部長からの着信だった。アパートを知らない部長に場所と駐車場を教えた。以前に降ろしてもらったコンビニの先のアーケード街に古い八百屋がある、その2階だ、店の前の路上パーキングか商店街の有料駐車場がアーケード奥にある、と。 しばらくしてドアをノックする音が聞こえて起き上がる。ふらつきながら玄関に行き、鍵を開ける。 「大丈夫か?」 部長はいきなり顔を近付けてきた。私は少しのけ反るように下がる。
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