46

3/9
前へ
/27ページ
次へ
「うーん、だいぶ高いな」 部長は額を私の額に付けた。熱を確認したかったらしい。 「飯は食べたか」 「いえ……食べたくなくて」 「じゃあ、まずは水分だ」 部長は両手にコンビニ袋を抱えていた。それをキッチンに置き、中からイオン飲料を出す。私を布団に座らせ、それを差し出した。一気に飲むと吐きやすい、少しずつ飲め、台所借りるぞ、と米を研ぎはじめた。 イオン飲料を一口含み、横になる。台所を見ると部長はネギや人参、白菜を洗っては刻む。慣れた手つきだった。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

428人が本棚に入れています
本棚に追加