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池田屋で死んでしまう吉田稔麿とかの思想がもっと広まっていれば、少しは未来が変わるかも知れない……。
いや、一番は吉田松陰が生きていてくれれば良いんだけど、それは無理だろうな。
なら、松陰の教えを引き継いでいる松下村塾の奴等に松陰の思想を広めさせるのが戊辰戦争を起こさ無いようにしやすいんだけど……。
「土方さん。
吉田松陰ってもう死んでます?」
「其奴なら、安政の大獄で死んでるはずだぞ?」
「そう、ですよね……」
うん、池田屋が起こりそうなら今は1864年。
安政の大獄が終わったのは1859年の筈だからな……。
死んでて当たり前っちゃ当たり前なんだけど、生きてて欲しかったな。
吉田達を、どうするか……。
「島原で会議を開いているのは長州ですよね?」
「あぁ。
……危ねぇ事、考えんじゃねぇぞ」
「……何のことです?」
私はニコッと笑う。
まぁ、私は考えた末に吉田達と接触して何とかしようと言う結論になった。
何とかは……考えてないけど。
まぁ、上手くいくでしょ。
って言うか元々島原に潜入するんだから接触は必ずだし、危ない事だと思うんだけど。
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