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私が笑って言えば総司はまだ心配そうにしていたけど私の手を引いて歩いてくれる。
さっきまで気になっていた周りの視線も、もう気にならない。
大丈夫。
私はもう一人じゃない。
不安は相談すれば良いんだ。
私の心は明るく澄み渡っていた。
*****
「お!
やっと来たか二人共……って。
総司、隣の嬢ちゃんは何処の子だよ。夏香はどうしたんだ?」
夕方になって、総司と花見の場所に行けばもう私達以外の全員が集まって騒いでいた。
私達に気が付いた新八が話しかけてきたんだけど、私が女子の姿をしているからわからないらしい。
新八の声に気付いた平助と左之も近寄ってくる。
近藤さん達、仕事をしていた人に一と源さんは桜の下でお酒を飲みながら皆で談笑している。
「どうした、新ぱっつぁん……って、総司が可愛い女の子を連れてる!?」
「はぁ!?
総司、お前夏香と一緒じゃ無かったのかよ!!」
平助の驚いた声に慌てた左之の声。
新八はもう、ポカーンとしてる。
駄目だ、笑いそ……!!
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