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「さぁね!
本人に聞いたらどう?
僕は近藤さん達の所に行くから」
「は!?おい、総司!」
平助が慌てて総司を止めるけど総司は知らんぷりをして行ってしまう。
総司の方を目で追えば、近藤さん達に説明したのか皆こっちを見ていた。
もしかして、近藤さん達は私達が来てたことにすら気付いてなかったとか!?
まぁ、それはないか。
気配で分かるだろうし。
なんて考えていると気まずそうな声がかかる。
「あの~、お嬢さん?
あんた家は何処だ?多分、総司に無理矢理付き合わされたんだろ?送っていってやるよ」
平助だ。
あらら、随分と紳士的な事で。
なら、少しからかっちゃおうかな♪
「お優しいんどすなぁ~。
お侍はん、御名前は何て言うん?」
私が微笑みながら尋ねれば三人は直ぐに答える。
「俺は永倉新八!」
「俺、藤堂平助って言うんだ!」
「原田左之助だ。
で?あんたは何て名前なんだ?」
左之はそう言うとニヤリと笑う。
ありゃ、左之には多分バレてるな~。
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