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「うん、そう!
左之と新八はお兄ちゃんみたいな感じがする!!」
「フッ、なら可愛い妹は頑張って護らないとな」
左之はまた頭を撫でてくれた。
二人で笑い合っていると、それを壊すような鋭い声が響いた。
「そろそろ本当のこと言えよ!」
「隠し事は良くねぇぞ総司!!」
「ちょ、止めてくれない!?」
大声で話しているのは平助と新八。
そしてその二人に追いかけられて逃げている総司。
まだやってたんだ……。
「ほら、行って総司を助けてやれよ」
「は~い!」
苦笑している左之に促されて、私は総司達の所へ足を進める。
「兄様、大丈夫どすか?」
「これが大丈夫に見えてたら君の目は腐ってるよね」
うわ~、睨まれちゃった。
そろそろ止めてあげるか、飽きたしね。
「藤堂はん、永倉はん。
これ以上、兄様を追いかけるんは止めてください」
「そ、奏さん……」
「うちの事ならお二人もよう知っとると思いますよ?」
私が怪しく笑ってみせれば二人は首を傾げる。
面白い……!
「あっははは!!
まだ気付かない?左之はとっくの昔に気付いてるよ?
夏香だよ、私は!」
「「……。
はぁぁああ!?」」
「あはは!
はぁ~笑った♪
総司、大丈夫?」
「よくも僕を巻き込んでくれたよね。
折角、近藤さんと話してたのにさ!」
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