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「それより、一緒に潜入する山崎さんを紹介して下さいよ!」
さっき山崎って言ってたよね?
山崎って言うと監察方の山崎丞しか思い浮かばないんだけど……。
「あぁ、山崎か……。
あいつはな、監察方に所属している。一応は隊医も兼ねてるから覚えておけ」
土方さんの言葉に私はコクリと頷く。
「山崎」
土方さんはそう呼べば天井から誰かが飛び降りた。
……いや、落ちてきた。
「ってて……」
山崎さんは落ちた時に腰をぶつけたのか、さすっている。
「はぁ、またか山崎」
「あぁ!副長すんまへん!!
気を付けてはいるんやけど……」
呆れる土方さんにシュンとする山崎さん。
「夏香、此奴が山崎だ」
土方さんの言葉で私の存在に気付いたのか山崎さんは私の方を向いて頭を下げる。
「アンタが岸本夏香なんか?
ワイは監察方の山崎丞や、よろしゅうな♪」
「よろしくお願いします!」
そう言って笑い合いながら私と山崎さんは挨拶した。
「夏香。
山崎は基本的に仕事は出来る。
だが、任務の時以外は凄くドジが多い。
最近、特に酷いんだが……まぁ、頑張れよ」
ちょ、投げやり過ぎだろ!!
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