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ある春の日の朝、雀達が朝を知らせ桜が儚くも綺麗に舞っていく…
そんな麗らかな朝、一人目覚めた青年が…
美「ぅん……ふわぁ~…」
大きなあくびをして盛大に寝癖がついた己の髪の毛を掻き乱しながら漸く起きた主人公である片割れ、黒川美斗が動き出した。
もう一人の主人公である美斗の片割れ、黒川結斗は未だ夢のなかだ。
美「ん、そう言えば今日から学校だっけ…着替えよ」
そんな弟を放置し、一人新しい学校の制服へ着替え始める。さすがドSであるw←うるさいby美斗
ただこのまま寝かしておけばこちらまで遅刻する。
美斗はその事を危惧し結斗を起こそうと呼び掛ける。
美「結斗。朝だ、起きろ。」
結「んん~……」
美「起きねぇと神谷さんのCDを売りn結「駄目っ!!」おはよう」
結「お、おはよう?」
美「早くしねぇと遅れるぞ」
結「あ、あぁ!!」
結斗は今更ながら時間に気づいた。
急いで制服を着ている結斗を見遣ると美斗は1階に朝食を作りにいく。
そうしている間にも朝食ができ、結斗も下に降りてきた。
美「遅かったな。」
結「アハハ……着なれてなくて…」
いつもより時間がかかって当直したが呆れながらも座らせて食べさせた。
美「そんなん俺も同じだ。はぁ…取り敢えず早く食べるぞ」
結「それもそうだwま、それじゃ」
美、結「「いただきます」」
そうして食べ始めた双子を観察しながら今の姿をお教えしようと思う。
兄の美斗はきれいな黒髪に赤のメッシュを入れている髪の毛を未だに寝癖を少しつけたままの状態で、目もまだ眠そうだ。黒のブレザー式の制服を気崩して来ている。
その弟の結斗は同じくきれいな黒髪に青のメッシュを入れた髪の毛を兄よりはひどくない寝癖をつけたままの状態で、目はまだ眠そうだ。こちらは学ランを少し気崩して来ている。
一見ただの不良双子に見えるが、この二人には普通の人間にはない黒の猫耳と尻尾が存在する。
そしてこの二人は、美青年である。
そんなことを話している間に二人とも食べ終わり、準備をし始めた。
これが初日の朝の風景
二人はこれから起こる非日常を知りもしない…
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