牽制と終焉

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翌日、日曜日。 私は朝起きると昨日の事を振り返っていた。 そして、直接聞いても良かったのだけど、何となく誤魔化される気がして、雪村さんに連絡して見る事にした。 電話番号を教えてもらっていた事を思い出して、携帯の電話帳から探しだす。 迷ってかけられなくなる前にと思い、私は午前中の内にかけることにした。 「はいもしもし!蓮ちゃん?だよね?」 「あ、おはようございます、雪村さん。すみません休日の朝に。今大丈夫ですか?」 「ああ、全然大丈夫だけど、どうしたの?初めてじゃない?電話くれるの。」 「えっと実は凛さんの事でお聞きしたい事がありまして。」 「凛の?えーアイツ何かしたの?」 「いえ、私の勘違いなのかもしれないんですけど! ちょ―っと、風の噂で耳にして気になった事がありまして。 あの…雪村さんと凛さんって付き合い長いですよね?」 「ん?…えっと、そうだねー入社してからだから、もうかれこれ4年かな?」 「その間に彼女がいた事ってありますか?もしくは入社前に女の人と付き合っていた話を聞いたとか。」 「え?どうしたのどうしたの?!あいつもう浮気疑われてんの?! いや、女嫌いの凛に限ってそう簡単に浮気はしないと思うけど…。 そりゃ、女の影は何度かあったけど、アイツはモテるし向こうから寄って来るんだよ。 付き合っても本当に1カ月とか凄い短期間で続かないし、学生時代も彼女はいた事あるらしいけど本当に少ないってきいてるけど。」 「じゃあ!!女の人と付き合ってたことあるんですね!!!!良かったー!!!」 「え…良かった?そりゃあるでしょ。 何?女の経験がないと思われてるのアイツ。どゆこと?」 雪村さんはいよいよ面白くなったのか、笑い始めた。 「いえ、すみません。凛さんが男の人にしか興味無いとか両刀だとかそんな噂を耳にしたものですから心配になって。」 「……。」 「雪村さん?聞いてますか?」 「あー、…うん。ごめん…聞いてる。ちなみに、そんな噂誰から聞いたの?」 「A社では有名らしいんですけど、この間九十九ちゃんと紫ちゃんが言っていて。」 「…へ、へぇ。」
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