牽制と終焉

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「私が二人に会う時に、たまたま駅まで送ってくれた凛さんといるところを環さんに見られちゃって。 三人でいるところを見た九十九ちゃんに修羅場だって言われて。 何のことかと思ったら、環さんと凛さんがデキてるとか、そんな噂まであったらしいんです。 あ、私たちの事は、環さんにはうまくごまかせたんですけどね。そんな噂があったって雪村さんも知っていますか?」 「……。いや、…へぇ。あ、ごめん。俺ちょっと今から用事だからちょっと切るわ~…。あんま気にしなくていいと思うよ?じゃ!!ごめん蓮ちゃんまたね!!」 「え、雪村さん?!ちょっと!!!」 そう言って慌てて切られてしまった。 「なんなんだ?いったい。」 怪しい。 何か隠している気がする。 凛さんが女の人と付き合っていたという事は分かった。 でも環さんとの関係は謎のままだ。 (本人に直接聞こうかな…的外れだったら凄い呆れられそうだけど。怒らないかな。) 少し悩んだ末、凛さんの家に行っていいか連絡をいれてみた。 するとすぐに返事が来て、今少し出ているから後で家に行くと言ってくれた。 私の性格上、あれこれ悩むのは性に合わなかった。 直接本人に聞かず、雪村さんに電話した事も正直申し訳なく思っている。 本人に最初から聞けばよかったのかもしれない。 ひとまず笑われようが、ひかれようが、私は噂の真相を聞いてみると心に決めた。 まぁまず否定するだろうし、噂は意外と本人は知らないものだ。 もしかすると驚いた顔が見られるかもしれない。 そうして夜までの時間をゆったりと過ごすことにした。
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