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「お兄ちゃん、お姉ちゃんお帰りー」 ネネちゃんが元気よく向かえてくれた。 「ただいま、ネネ、ダフ爺」 「ただいまです。ネネちゃん甘い果物採ってきたよー」 「甘い!やったー」 甘いと聞いてネネちゃん大喜び。 「お帰り二人とも、風呂が沸いておるぞ」 「ありがとうございます。上条先に入ってくるといい。 ダフ爺、キノコと肉を手に入れたんですよ、鍋にしましょう」 蒼君は楽しそうにダフ爺と夕食の支度をしに台所へと消えていった。 私はお言葉に甘えてネネちゃんとお風呂に入る事にした。 「お鍋きっと美味しいぞー、楽しみだねー」 「美味しいのー、やったー」 「さあ、お風呂に入るよー」 「はーい」 いつものように風呂に入り、濡れた髪は精霊に乾かして貰う。 ネネちゃんはご機嫌、精霊もご機嫌。 新しい服に着替え台所へ、魔法陣(冷)を組み込んだ冷蔵庫(蒼君考案)から冷たい水を出すと共に、ボックスから果物を10個ほど取り出し冷蔵庫にしまう。 ボックスに入れておけば腐ら無いから全部は出さない。 冷蔵庫の中にはお肉やキノコがすでにいっぱい入っていた。 二人分の水をコップにうつし、冷蔵庫にもどす。 ネネちゃんに一つ渡しリビングの椅子に座らせる。 すでに鍋奉行と化した蒼君が待っていたので、皆そろってご飯を頂くことに。 ハッキリ言ってめちゃくちゃ美味しかった。 猪の肉入り鍋って、たしか牡丹鍋っていうんだったよね。 たっぷりキノコで、ヘルシーだったし。
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