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男はスウェットの下だけ履き、
上半身は裸で
肩からタオルをぶら下げていた。
よほど慌ててきたのか
濡れた髪からは
大量の水滴が滴り落ちてきていた。
カッコいい……
歳はいくつぐらいだろう。
私と同い年くらいか少し上かな?
背もおっきいな……。
私は突然、
目の前に現れた男を
意外にも冷静に分析しながら、
ついつい見とれてしまった。
「大丈夫か!?
どこか打ったのか?」
気づくと
私は馬鹿みたいに口を空けていて
呆然と男を見上げていて、
そんな私の顔を
男は心配そうに覗き込んできた。
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