朝…

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私はタバコを吸う男の様子をチラチラと盗み見ながら、 ソッと手を伸ばし散らばった服を こっそり集める。 どうにか服を着て着替えて、 この場を立ち去りたかったのだ。 でもどうしても パンツだけは見当たらない。 さすがにパンツを履かないで帰るわけにもいかず 私は必死でベッドの下や上、 中まで探してみたが、 どうしても見つからなかった。 「もしかしてコレ探している?」 いつの間にか男の存在も忘れるかのように必死に探し回る私に投げかけられた言葉に耳を疑い、 驚き見ると男の手には紛れもなく 私のパンツがあった。 「やだっ!」 慌てて男の元へ駆け寄り、 その手にあるパンツを掻っ攫うように奪い取ろうとしたが、 掴もうとしたが、 瞬間的に高く上に持ち上げられ、 私の手は見事に宙を掴み 空振りに終わる。 そして最悪なことに勢い余った私は そのまま男に倒れ込む様に 抱きついてしまったのだった。
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