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そんな私を見て
男はククッと楽しそうに笑い、
またタバコを吸う。
――完全にからかわれているのだと気づく。
「ほら俺がまたその気になる前に
早く入ってこい。
入ったらこれ返してやるから」
ムッとしながら男を振り払う私を
楽しそうに笑いながら、
スウェットのズボンのポケットに
私のパンツを仕舞い込んだ。
すぐにでも取り返したい気持ちはあったが、
今のことがあっただけにヘタに男に近づけない。
多少はサッパリしたい気持ちもあった私は諦めてお風呂に入ることにした。
私は布団をしっかり身体に巻きつけると、
警戒した面持ちで男に案内され風呂場に向かう。
「タオルはこれ使っていいから。
あと、
着替えになんか置いとく」
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