プロローグ

2/2

2870人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
大きな手が私の頭を包み込むように 優しく撫でる。 すごく温かくて、 心地いい手。 その手がゆっくりと下りてきて、 私の身体のラインをなぞるように滑る。 私に触れるその手がとても優しくて、 ふわふわして、 すごく不思議な感覚に囚われる。 熱い吐息が耳元にかかり、 身体の芯が熱くなる。 私は心地よい身体の火照りを感じながら彼に身を委ねる。 これは夢なのにやけにリアルで、 すごく幸せで…… 夢なら覚めないでほしいと願ってしまった。 もう少しだけ…… もう少しだけ……
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2870人が本棚に入れています
本棚に追加