朝…

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俺が、 たった一晩で誰かを愛してしまうなんてありえない。 確かに彼女に興味を持ったのは 否定しない。 でも一番の理由は 彼女と利害関係が一致したからだ。 ――要は俺にとって彼女は願ってもいない好都合の相手なのだ。 「んっ……」 気持ち良さそうに寝息をたてていた彼女が小さく唸り声を漏らしたかと思うと、 俺の腕の中で寝返りをうち 向こうを向いてしまった。 何となく残念な気持ちになり、 起きてシャワーでも浴びようと 気持ちを切り替える。 時間はまだ7時過ぎ。 あんなに飲んで、 あんなに無理させたのだから まだ起きてくることはないだろう。 名残惜しく感じながら ソッと彼女の下から腕を抜いく。
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