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そんな自分に笑いながら
俺はやっと風呂場に向かった。
とりあえず熱いシャワーを
頭から浴びる。
シャワーの熱さがビリビリと肌を刺激する。
――気持ちいい。
身体を洗おうとスポンジを手にしたが思い直し、
彼女が起きたらきっと入りたがるだろうと浴槽をバス用洗剤できれいに洗いだす。
そして浴槽を洗い終えると
蛇口を捻り勢いよくお湯を出した。
お湯を溜めながら
俺は隣で一気に頭と身体を洗い、
まとめてシャワーで流し切ると、
薄っすらと伸びた髭を剃り、
やっとスッキリすることができた。
そう。
ここまで確かに目覚めの良い朝で、
いろんな意味で順調だった。
――それなのに何だ、
この状況は。
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