2872人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
まさかとは思っていたが、
それが現実になるなんて思ってもいなかった……
彼女を風呂に入れ、
俺は一人リビングのソファーに座り
軽く頭を抱えながら、
さっきの彼女の言動を
一つずつ順追って思い出していた。
何度思い起こしてみても
彼女の俺に対する態度は
明らかに拒絶反応で、
しかも最悪なことに
昨日の記憶が全くないような気がした。
でも、
やっぱり納得がいかない。
昨日はお互いあんなにも強く求め合い、
何度も何度も
俺の名を口にしてくれたのに、
それを全く覚えていないなんて
信じがたい話だ。
酔いが醒めて気が変わったのか?
いや、
彼女の様子からして
覚えていないと思って間違いない気がする。
最初のコメントを投稿しよう!