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――さて、
どうしたものか。
あの様子では昨日、
交わした例のことも
すっかりと忘れてしまっていると思っておいた方がいいだろう。
となると後々面倒なことにならないように
先に手を打っておいた方がよさそうだ。
せっかく手に入れた彼女を逃さないために、
俺はどうすべきか冷静に考える。
「あっ」
不意に良い案が思い浮かぶ。
保険として一部、
コピーしておけばいいのだと。
思ったら吉日とばかりに
俺はローテーブルの上に広げっぱなしだった紙を手に
近くのコンビニへと向かおうと立ち上がる。
でも彼女のことを思い出し、
様子見がてら
先に着替えを持ってゆくことにした。
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