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さすがにまだ風呂から上がっていないとは思ったが、
また怒鳴られては堪らないと、
軽くノックしてみる。
うん、
大丈夫みたいだ。
ドアを開け脱衣室へと入ると、
俺はバスタオルの横に着替えを置く。
「ここに着替え、
置いとくから」
一応声をかけた方がいいかと
声をかけてみる。
風呂場だと声が聞こえにくいだろうと、
やや声を大きめな声で。
でも少し待っては見たが
彼女からの返事はない。
――もしかして寝ている?
お風呂場で居眠りしている彼女の姿が脳裏に横切り、
慌てて浴室のドアを開けようと思ったが、
もしかしたら、
ただ単に無視されているだけなんじゃないかと思い直す。
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