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ローテーブルの上の書類を手に
コンビニへと行こうと思ったが、
さすがにスウェットの上下とはいかず、
寝室へ行き着替えることにした。
面倒くさいと思いながら
着替えついでに一服。
一息ついたところで、
足元に散乱する俺と彼女の服が目につき、
くわえタバコのまま服を拾い集め、
ついでに乱れたままのベッドを直す。
直しながら思い出すのは
彼女との熱く官能な情事。
ベッドに寝転ぶと
まだ彼女の匂いが鼻をかすめ、
思い出したように
身体の芯が熱くなる。
そして、
もう一度彼女を抱きたい――
という衝動にかられてしまった。
――朝っぱらから何考えてるんだ。
俺はこみ上げる欲求を
グッと堪え起き上がると、
逃げ出すように足早に寝室を後にした。
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