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リビングに戻ると
迷わずソファーに深く腰をおろす。
そして気持ちを落ち着かせるように
タバコに火をつけると深く吸い込み、
そしてゆっくりと吐く。
それを何度か繰り返すが、
なかなか彼女とのことが
頭から離れない。
自分でも抑えることのできない
彼女への欲求が段々と
苛立ちへと変わってゆく。
ハァ、
駄目だ。
俺は深く息を吐くと
ローテーブルの上の紙を掴み
勢いよく立ち上がる。
そして風呂に入る彼女を一人残し、
コンビニへと向かうことにした。
朝の清々しい日の光が、
心地よい風が幾分か身体の火照りを冷ましてくれた。
でもコンビニに着き、
目的のコピーも無事終えたころには完全に火照りも冷め、
彼女とのこれから起こると思われるバトルに気持ちを切り替えた。
―――譲るわけにはいかない。
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