意識

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――はぁ、かっこいいなぁ……。 優羽は折りたたみ椅子の準備をしている司さんを見ながら溜息をついた。 それから、今日もここに泊まるんだとはっと気づき、急に落ち着かなくなってきた。 「お母さんとどんなお話してたの?」 優羽は一瞬体が宙に浮くくらいビクッとした。 「ど、どんなって、ふ、普通の話。 です」 「ふーん、オレの話か。 やっぱ」 さらっと司さんは言った。 かーーっと自分の顔が赤くなるのがわかる。 もう嫌だ。 自分だけ余裕のないこの雰囲気。
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