意識

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ふと司さんの手に目をやる。 「あの、腕のケガはもう大丈夫なんですか?」 「ああ、包帯取ってもよさそうだったから取っちゃった。 邪魔くさかったし」 「痛くない……ですか?」 「優羽に比べれば全然」 司さんは優羽の足を指差して微笑んだ。 「ごめんね。 俺だけこんな軽い怪我で」 「いえっ、とんでもないです。そんなつもりじゃ……」 「俺のこととか事故のこと少しは思い出した?」 「……いえ。 ごめんなさい」
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