2520人が本棚に入れています
本棚に追加
ふと司さんの手に目をやる。
「あの、腕のケガはもう大丈夫なんですか?」
「ああ、包帯取ってもよさそうだったから取っちゃった。
邪魔くさかったし」
「痛くない……ですか?」
「優羽に比べれば全然」
司さんは優羽の足を指差して微笑んだ。
「ごめんね。
俺だけこんな軽い怪我で」
「いえっ、とんでもないです。そんなつもりじゃ……」
「俺のこととか事故のこと少しは思い出した?」
「……いえ。
ごめんなさい」
最初のコメントを投稿しよう!