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それから二時間ほど二人はジェンガに没頭し、時折叫び声や喜びの声を病室に響かせた。
「優羽強いって言ってたのに全然じゃん」
「司さんが強すぎるんだよ。
あと、私は久しぶりだったから腕がなまってただけだよ」
「そんな言い訳していいんだったら、オレの方が右腕怪我してるしハンデ持ってると思うんだけど」
「うう……」
「ま、でも、二人だとつまんないかと思ったけど、結構楽しかったね」
「うん」
「優羽もタメ口になってくれたし」
「あ……」
いつの間にか「はい」が「うん」に変わっていた。
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