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暗闇の中、互いに小声で会話を続けた。
他愛のない話。
けれども優羽にとっては少しこそばゆくてうれしい時間だった。
司さんの仕事の内容や、家族の話など、以前聞いていただろう話だが、今の優羽にとっては新鮮で興味深かった。
最終的には司さんへの質問大会のようになった。
「そろそろホントに寝なくちゃね」
「最後に一つ。
誕生日は?」
「12月5日」
「そっか。
冬生まれなんだ」
「うん」
「私は……」
「4月16日でしょ?」
「わ!すごい。
さすが」
「当たり前でしょ」
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